クレジットカードの海外ATM手数料は一律ではなく、ATM利用手数料・カード会社の海外事務手数料・借入利息などがかかります。利用額やカード会社によって異なるため、「1回いくら」とは決められません。
海外ATMで現金を引き出す場合は、多くのカードで「海外キャッシング」という借り入れとして扱われます。手数料だけでなく、返済日までの利息も含めて確認することが大切です。
海外ATMでかかる主な費用
| 費用 | 内容 | 金額の決まり方 |
|---|---|---|
| ATM利用手数料 | 現地のATM運営会社が請求する手数料 | ATMや国、利用条件によって異なる |
| 海外事務手数料 | 外貨での利用を日本円に換算するときにカード会社が加える手数料 | カード会社やカードの種類によって異なる |
| 借入利息 | 海外キャッシングで借りた金額に対して発生する利息 | 借入金額、金利、返済日までの日数で決まる |
| 為替レートによる差額 | 利用時の外貨と日本円の換算によって生じる金額の差 | カード会社の換算レートや換算日によって異なる |
ATMの画面に表示される手数料と、カード会社から請求される手数料は別の場合があります。ATMの手数料が表示されたときは、確定前に金額を確認してください。
手数料の合計はどう計算する?
海外ATMの実質的な負担は、次のように考えます。
総負担額の目安 = ATM利用手数料 + 海外事務手数料 + 借入利息 + 為替レートによる差額
ただし、すべてのカードで同じ費用が発生するとは限りません。ATM利用手数料がかからない場合でも、海外事務手数料や借入利息が発生することがあります。
計算例
仮に、外貨を日本円に換算した借入額が30,000円、年利が18%、返済までの日数が30日、ATM利用手数料が300円だったとします。
この場合の利息の計算例は、次のとおりです。
30,000円 × 18% × 30日 ÷ 365日 = 約444円
この計算例では、ATM利用手数料と利息だけで約744円です。実際には、カード会社の海外事務手数料や為替レートも加わる可能性があります。これは特定のカードの実際の請求額ではなく、計算方法を示すための仮定例です。
海外キャッシングの利息はいつからかかる?
海外キャッシングは、買い物のショッピング利用ではなく、ATMからお金を借りる取引です。一般に、現金を引き出した日から返済日までの日数に応じて利息が発生します。
そのため、同じ金額を引き出しても、返済日までの期間が長いほど利息は増えます。繰り上げ返済に対応しているカードなら、早く返済することで利息を抑えられる場合があります。
ただし、繰り上げ返済の方法や受付期限はカード会社によって異なります。利用前に、会員ページやカード会社への問い合わせで次の点を確認してください。
- 海外キャッシングの金利
- 利息の計算方法
- 返済日と返済方法
- 繰り上げ返済に対応しているか
- 繰り上げ返済時の受付期限や手数料
ATMの画面で現地通貨と日本円のどちらを選ぶ?
海外ATMでは、現地通貨で請求するか、日本円に換算して請求するかを選ぶ画面が表示されることがあります。日本円での請求を選ぶ方法は、一般にDCC(自国通貨建て決済)と呼ばれます。
DCCでは、その場で日本円の金額を確認できる一方、ATM運営会社が決めた換算レートが使われます。換算レートや追加費用を確認できない場合は、安易に日本円を選ばず、表示内容を確認してから決める必要があります。
現地通貨を選んだ場合は、通常、カード会社側の換算レートで日本円に換算されます。ただし、カード会社ごとに取扱いが異なるため、どちらが必ず安いとは断定できません。
海外ATMを使う前に確認すること
- カード会社の手数料表を見る。海外キャッシングの金利、海外事務手数料、ATM利用手数料の有無を確認します。
- 利用可能額とキャッシング枠を確認する。ショッピング枠が残っていても、キャッシング枠がない、または上限に達していると現金を引き出せないことがあります。
- 暗証番号を確認する。海外ATMでは、カードの暗証番号が必要になることがあります。現地で推測して何度も入力すると、カードが利用停止になるおそれがあります。
- ATMの手数料表示を確認する。確定前の画面で、ATM利用手数料や換算レートを確認します。
- 返済方法を確認する。帰国後に利息を抑えたい場合は、繰り上げ返済の手続き方法と期限を確認します。
海外ATMの手数料を抑えるには?
手数料を抑えるには、必要な金額だけをまとめて引き出し、ATMを何度も利用しない方法が考えられます。ただし、多額の現金を持ち歩くと紛失や盗難のリスクが高まるため、安全面とのバランスが必要です。
また、ATM利用手数料だけでなく、海外事務手数料と借入利息を含めて比較してください。ATM手数料が無料でも、金利やその他の条件によって負担が小さいとは限りません。
ATMの利用を終えたら、利用明細やアプリで請求内容を確認します。身に覚えのない取引があれば、カード会社の案内に従って速やかに連絡してください。
クレジットカードの海外ATM手数料を確認するポイント
海外ATM手数料は、ATM利用手数料だけでなく、海外事務手数料・借入利息・為替レートを合わせて判断します。実際の金額を知るには、使うカードの手数料表と、利用するATMの表示を確認する必要があります。
まずはカード会社の公式な利用条件で「海外キャッシングの金利」「返済日」「海外事務手数料」「繰り上げ返済の方法」を確認し、現地ではATM画面の手数料と換算条件を確定前に確認してください。







