クレジットカードは海外でも利用できます。ただし、カードの国際ブランド、渡航先の加盟店、カード会社の利用制限によって使えるかどうかが決まります。海外利用前に、対応ブランド・利用可能額・海外事務手数料・暗証番号を確認しておくと安心です。
海外で使えるクレジットカードの条件
海外で利用できるかは、主にカードに付いている「国際ブランド」と、利用先がそのブランドに対応しているかで決まります。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
VisaやMastercardは海外の幅広い地域で使いやすい傾向があります。JCBは日本やアジアの一部地域で使える店舗が多い一方、国や地域によっては対応する加盟店が限られます。国際ブランドが同じでも、店舗側がそのブランドに対応していなければ利用できません。
海外でクレジットカードを使える場所
ホテル、空港、チェーン店、大型商業施設、観光施設などでは、クレジットカードを使えることが多いです。ただし、個人商店、市場、交通機関、チップの支払いなどでは、現金しか使えない場合があります。
カードを使える店舗でも、最低利用額が設定されていたり、カード決済に対応している時間帯が限られていたりすることがあります。海外ではカードだけに頼らず、少額の現地通貨も用意しておくと支払い方法を選べます。
海外利用前に確認すること
出発前に、次の項目をカード会社の公式アプリや会員サイト、利用案内で確認してください。カード会社によって条件が異なるため、一般的な内容だけで判断しないことが大切です。
- 渡航先でカードの国際ブランドが使えるか
- 海外利用が利用停止になっていないか
- 利用可能額が十分に残っているか
- 暗証番号(PIN)を確認できるか
- 海外利用にかかる事務手数料や為替レートの扱い
- 紛失・盗難時の連絡先
- カードの有効期限
- 海外旅行中の利用通知を受け取れるか
普段と異なる国や地域で利用すると、不正利用防止のためにカード会社が一時的に取引を止めることがあります。海外利用に関する事前登録が必要かどうかも、カード会社に確認しておきましょう。
海外で利用したときの料金と為替換算
海外でカードを使うと、現地通貨での利用額が日本円に換算され、カード会社所定の海外事務手数料などが加算される場合があります。手数料率や換算の基準はカード会社やカードの種類によって異なるため、カードごとの案内を確認してください。
例えば、現地通貨で100ドル利用した場合でも、請求額は利用日の為替レートだけで単純に決まるとは限りません。国際ブランドによる換算やカード会社の手数料、売上データが処理される時期などが関係することがあります。
支払い通貨を選べる場合は確認する
海外の店舗で「現地通貨」と「日本円」のどちらで支払うかを選べることがあります。これは、加盟店側が日本円に換算する「ダイナミック・カレンシー・コンバージョン(DCC)」と呼ばれる仕組みです。
日本円を選んだ場合の換算レートや手数料が、カード会社で現地通貨から換算する場合より有利とは限りません。換算条件が表示されたら、金額と手数料を確認したうえで選択してください。条件が分からないまま日本円を選ばず、現地通貨での支払いを選ぶ方法もあります。
海外の店でカードを使う手順
カードの種類や店舗によって操作は異なりますが、基本的には次の流れです。
- 会計前に、カードブランドのロゴが表示されているか確認する。
- 支払い通貨と表示金額を確認する。
- カードを挿入、タッチ、または端末に通す。
- 求められた場合は暗証番号を入力する。
- レシートの金額と通貨を確認する。
- アプリや利用通知で、決済内容を確認する。
暗証番号を何度も間違えると、カードが利用できなくなることがあります。番号が分からない場合は、推測して入力せず、カード会社の案内を確認してください。
海外のATMで現地通貨を引き出せるか
対応するATMでは、クレジットカードを使って現地通貨を借り入れる「海外キャッシング」を利用できる場合があります。ただし、これは買い物ではなく、カード会社からお金を借りる取引です。
利用には、キャッシング枠、暗証番号、ATM側の対応などの条件があります。利息、ATM利用手数料、返済日などもカード会社によって異なるため、利用前に確認してください。ATMの画面に表示される手数料がある場合は、その内容も確認します。
海外キャッシングを使う予定がない場合は、キャッシング枠の有無だけで利用できると判断せず、カード会社の案内で対象カードかどうかを確認しましょう。
海外でカードが使えない主な原因
カードが使えない場合は、次のような原因が考えられます。
- 店舗がカードの国際ブランドに対応していない
- 利用可能額を超えている
- 暗証番号を間違えている
- カードの有効期限が切れている
- 不正利用防止のため利用を止められている
- 通信障害や端末の故障が起きている
- ホテルやレンタカーで必要な利用枠を確保できない
別の支払い方法や別のカードを試しても解決しない場合は、カード裏面などに記載されたカード会社の海外連絡先へ連絡します。カードが使えない理由は、店舗側では分からないことがあります。
海外旅行に持っていくカードの選び方
1枚だけに頼らず、異なる国際ブランドのカードを2枚以上用意すると、1枚が使えない場合に対応しやすくなります。ただし、すべてのカードを同じ財布に入れると、紛失や盗難時にまとめて失うおそれがあります。
- 利用先が多い国際ブランドのカード
- 海外事務手数料を確認できるカード
- 利用通知に対応しているカード
- 海外サポートの連絡先を確認できるカード
- 利用可能額に余裕があるカード
出発前には、カード会社の連絡先、カード番号の控え、利用通知の設定を確認してください。カード番号を保存する場合は、第三者に見られない方法で管理します。
海外利用後に確認すること
帰国後は、カードの利用明細に見覚えのない取引がないか確認します。海外利用分は、利用直後ではなく後日明細に反映されることもあるため、しばらくの間は明細を確認してください。
身に覚えのない利用があった場合は、カード会社へ早めに連絡します。カード会社によって申告期限や補償条件が異なるため、明細を放置せず、案内に従って手続きを進めてください。
海外でクレジットカードは利用できますが、使えるかどうかは国際ブランド、店舗の対応、カード会社の利用制限によって変わります。出発前に利用条件と手数料を確認し、異なる支払い手段と現地通貨も用意しておくと、カードが使えない場面に備えられます。







