家族カードのデメリットとは?

家族カードのデメリットとは?

家族カードの主なデメリットは、本会員の利用可能枠を家族で共有すること、支払い責任が本会員にあること、家族会員本人の信用実績になりにくいことです。年会費を抑えられる一方、家族間で利用額を把握・管理できないと、請求額が想定以上になるおそれがあります。

家族カードのデメリット

利用可能枠を家族で共有する

家族カードは、本会員カードに追加して発行されるカードです。多くの場合、家族カードごとに別の利用枠が設定されるのではなく、本会員と家族会員が同じ利用可能枠を使います。

たとえば、本会員の利用可能枠が50万円で、本会員が30万円使っている場合、家族カードで使える残りの枠は原則として20万円です。家族カードの利用で枠を使い切ると、本会員がカードを使えなくなることもあります。

利用可能枠の扱いはカード会社によって異なるため、申し込み前に「家族カードごとに枠を設定できるか」「本会員と利用枠を共有するか」を確認してください。

支払いの責任は本会員が負う

家族カードで使った金額も、通常は本会員カードの利用分とまとめて本会員の口座から引き落とされます。家族会員が使った分を後から支払う約束にしていても、カード会社に対して支払い義務を負うのは本会員です。

家族会員の支払いが遅れた場合でも、本会員が不足分を補わなければなりません。家族にカードを渡す前に、利用上限や支払い方法を決めておく必要があります。

家族の使い過ぎに気づきにくいことがある

家族カードの利用明細は、本会員の明細にまとめて表示されることが一般的です。明細に利用者が表示される場合でも、確認する習慣がなければ、請求日まで使い過ぎに気づかないことがあります。

特に、日用品の購入、サブスクリプション、スマートフォン決済への登録などで利用すると、少額の支払いが積み重なりやすくなります。家族カードを渡す場合は、次の内容をあらかじめ決めておくと管理しやすくなります。

  • 1か月に使ってよい金額
  • 利用してよい店舗やサービス
  • 高額な買い物をする前の連絡方法
  • 明細を確認する担当者

家族会員本人の信用実績になりにくい

家族カードの利用や支払いは、本会員の契約に基づいて処理されるのが一般的です。そのため、家族会員が家族カードを長く使っても、家族会員本人のクレジットカードの利用実績として十分に積み上がるとは限りません。

将来、家族会員本人の名義でカードやローンを申し込む予定がある場合は、家族カードだけに頼らず、本人名義のカードを適切に利用する方法も検討しましょう。ただし、信用情報への登録方法はカード会社や契約内容によって異なるため、必要な場合は発行会社に確認してください。

本会員の事情で家族カードも使えなくなる

本会員のカードが解約、更新停止、利用停止になった場合、家族カードも使えなくなることがあります。本会員の支払い遅延や契約状況が、家族カードの利用に影響する点にも注意が必要です。

家族会員が自分名義の支払いを家族カードに集めている場合は、カードが使えなくなったときに備えて、別の支払い方法を用意しておくと安心です。

家族カードを持てる人や年齢に条件がある

家族であれば誰でも発行できるとは限りません。対象となる続柄、年齢、同居・別居の条件、発行枚数などはカード会社ごとに異なります。

また、家族カードの対象者であっても、申し込みに審査があるか、本人確認書類が必要か、海外在住者に発行できるかはカード会社によって扱いが異なります。申し込み前に、対象となる家族の範囲と必要書類を確認してください。

家族カードにも年会費がかかることがある

家族カードは本会員カードより年会費が安い、または無料の場合がありますが、すべてのカードで無料とは限りません。家族カードの枚数や年齢によって年会費が変わる場合もあります。

比較するときは、本会員の年会費だけでなく、家族カードの年会費も含めて考えましょう。家族カードを複数枚発行する場合は、年間の合計費用を計算することが大切です。

たとえば、家族カード1枚につき年間1,100円かかり、2枚発行する場合の計算例は次のとおりです。

1,100円×2枚=年間2,200円

これは計算例であり、実際の年会費はカードの種類や契約条件によって異なります。

利用履歴を家族に見られる可能性がある

本会員の明細に家族カードの利用内容が表示される場合、いつ、どこで、いくら使ったかを本会員が確認できます。家計管理には便利ですが、家族に知られたくない買い物や、個人で管理したい支出には向きません。

家族カードを使う前に、利用明細を誰が確認できるのか、利用通知が誰に届くのかを確認してください。カード会社のアプリやメール通知では、カードごとに設定できる場合と、本会員にまとめて通知される場合があります。

ポイントや特典を自由に分けられないことがある

家族カードの利用で貯まるポイントは、本会員のポイントにまとめられることが一般的です。家族会員が自分のポイントとして受け取れるとは限りません。

また、空港ラウンジ、旅行保険、ショッピング保険などの特典は、カードの種類や利用条件によって対象者が異なります。家族カードを持てば本会員と同じ特典をすべて利用できるとは限らないため、特典ごとの対象条件を確認しましょう。

家族カードが向いている人・向いていない人

向いている人 向いていない人
家族の支出をまとめて管理したい人 自分の支出を家族に知られたくない人
本会員の利用可能枠に余裕がある家庭 家族全員が高額な支払いをする家庭
家族間で利用ルールを決められる人 誰がいくら使ったか管理するのが難しい家庭
本会員のポイントや特典をまとめたい人 家族会員本人のカード実績を作りたい人

申し込む前に確認すること

家族カードのデメリットを抑えるには、申し込み前に費用、利用枠、明細、特典の4点を確認します。

  1. 家族カードの年会費と、発行できる枚数を確認する。
  2. 本会員と家族会員で利用可能枠を共有するか確認する。
  3. 利用明細に家族カードの利用者や店舗名が表示されるか確認する。
  4. 家族カードの利用分が本会員の口座から引き落とされることを確認する。
  5. 家族会員が利用できるポイント、保険、空港ラウンジなどの特典を確認する。
  6. 本会員のカードが使えなくなった場合の代替手段を用意する。

特に重要なのは、家族カードの年会費だけでなく、家族全体の利用額が本会員の利用可能枠を圧迫しないかを確認することです。

家族カードのデメリットを避ける方法

家族カードを使う場合は、家族会員ごとに利用上限を決め、毎月の明細を確認しましょう。高額な買い物や継続課金は、利用前に本会員へ連絡するルールにすると、予想外の請求を防ぎやすくなります。

家族会員本人の信用実績を作りたい場合や、支出を自分で管理したい場合は、家族カードではなく本人名義のカードが適している可能性があります。一方、家計をまとめたい場合や、本会員のポイントを家族で効率よく使いたい場合は、家族カードが便利です。

家族カードのデメリットは、主に利用枠と支払い責任を本会員と共有することです。申し込む前に、家族カードの年会費、利用可能枠、明細の見え方、特典の対象条件を確認し、家族間で利用ルールを決めてから使い始めましょう。